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ぶらっと曾根崎
大阪梅田の駅を出て、御堂筋を行くか、旧梅田花月シアター側から行くか・・・。風にまかせて、足のむくまま気の向くまま・・・というほど歩く間もなくビルの谷間にお社が見えてきました。ここが露天神社、通称お初天神です。
曽根崎心中
元禄16年(1703)4月7日、大阪の曽根崎・露(つゆ)天神の森でおきた堂島新地の遊女お初と、醤油屋の手代徳兵衛との心中事件をもとに、書かれた近松門左衛門51歳の時の作で世話物の中で最も有名。
心中や殺人事件はすぐに歌舞伎で演じられ盛況だったのですが、人形浄瑠璃にはこのような作品はなく、竹本座は経営不振で悩んでいました。竹本は「曽根崎での心中を浄瑠璃に」と近松に頼み、心中からちょうど一ヶ月後の5月7日に大阪・道頓堀の竹本座で「曽根崎心中」が上演されました。近松は心中物を書いた経験がなかったのですが、若いお初と徳兵衛の純粋な恋が、近松の巧みな文章とが浄瑠璃太夫の語りにより観客の心をつかみ大当たりとなり、以後浄瑠璃作者としての名を世に知らしめました。
▲お初天神通り
歓楽街に囲まれるようにあるこのお社は1300年の歴史を持ち、大阪「キタ」の中心、梅田・曽根崎の総鎮守として崇敬されています。
ぶらぶらとお初天神通り商店街を梅田の方へ歩いて戻ります。アーケード街を抜け振り返るとお初のかしらを頂いた商店街。今年はお初・徳兵衛の300回忌だったのですね。
▲露天神社(お初天神)
漢字館Vol.15 掲載