《MARUHENがゆく TOP

 これが占い館だ!
神戸元町、うつむき加減に歩いてきた乙女が一人。真っ赤な入り口の階段をのぼり、自動販売機にお金を入れる・・・。顔をあげると様々なカーテンで仕切られた部屋。そう、ここは占い券を自動販売機で買い、好きな占い師の部屋へ行くという明朗会計で、他人の目を気にする必要のない、画期的なシステムの「ジェム占いの街」です。
そして、どの部屋に入るかを決めた時、あなたの運命が決まるのです。
ふと見ると「漢字館」の表紙コピーが。本誌の占い館で迷える私たちを導いてくださっているたまき先生のお部屋です。
黒いレースのカーテンをくぐります。
先生の優しい笑顔に出会うと、悩みの半分は解決したようなもの。
「・・・骨折とか気をつけてください。骨粗しょう症とかね。」
「今は勉強するのにいい時期です。移り気なので一つに絞ったほうがいいですね。」

「たずねてくる人自身のパワーを引き出すお手伝いをするだけです。」と先生はさらっとおっしゃいますが、その暖かい口調と適切なアドバイスを求め、大会社の社長さんなどが通うのがわかります。

小さな石を二つもらいました。
「この石をそれぞれ月と太陽にあててください。なくなってもかまいません。なくなった時はあなたの悩みを、その石がもってどこかへ行ったということです。」
次はOYONE'先生。
ドアにかかっている表札は「Lovely OYONE'」???
アロマオイルの香りの中で、おおよそ占い師らしからぬ今風ファッションのOYONE'先生が、タロットカードを並べ、
「生年月日をど〜ぞ。」
「あら〜、あなたはものをズバッと言うでしょ。正しいこと言ってるんだけど、それはあかんで。彼はそう言われるとドキッとしはるよ。もっと優しく言ってあげなきゃ。わかった?」
「その黒い服もあかんよ。もっと明るい色、ベージュとか着たほうがええで。それと、何か習い事しなさいよ。」
ぽんぽんと飛び出す関西弁はまるで近所のおばちゃん。終わった後は、楽しかったなっていう感じで、「今まで何か悩んでた?」と思うほどでした。
ところでOYONE'先生って男性?女性?・・・・?

ジェム占いの街
神戸市中央区元町通2丁目6-6
TEL.(078)393-5161
http://www.jemkiss.com/

少し離れたところに「占い師の隠れ家」というのがあります。
いままで北野にあったのを震災後こちらに移したそうです。
「占いを信じない方は入らないでください」とある張り紙の重いドアを開けると・・・中は真っ暗。
なんだかおどろおどろしい(?)感じです。
ここのコンセプトは、占い師の生活の様子をそのままイメージした、とオーナーの山下氏が言われるように、
ワインの瓶があったり、大鍋がころがっていたりします。
まるで中世のヨーロッパで、酒場の片隅にいるジプシーが、水晶玉をみながら占っているかのような所です。

さてあなたは占いを信じますか?
信じる信じないは人それぞれかもしれませんが、今日も悩める子羊が、占い券の自販機の前に立っています。
漢字館Vol.21 掲載